【管理者必見】kintoneの組織とグループの基本

kintoneには「組織」と「グループ(ロール)」がありますが、どのように使い分けていますか?

会社を例にすると、「組織」には事業所や部署を登録し、「グループ(ロール)」には異なる組織のメンバーを登録することが一般的です。
しかし、私はできるだけ「グループ(ロール)」は使いません。

まずは基本的な違いから見ていきましょう。

この記事で何が分かる?
  • kintoneの「組織」と「グループ(ロール)」の使い分けを解説します。
  • ユーザーは複数の「組織」「グループ(ロール)」に所属することができます。
  • できるだけ「グループ(ロール)」は使いません。
  • 「グループ(ロール)」は権限設定のために使います。
目次

kintoneの組織とグループ(ロール)とは

kintone(正確にはcybozu.com共通管理)には「組織」と「グループ(ロール)」があります。

会社を例にすると、組織には事業所や部署ごとに登録することが一般的です。

下図のような階層構造で構成されます。

ユーザーは複数の組織に所属することができます。

下図では、山田さんが「総務部(東京本社)」に所属していますが、その上の「東京本社」、最上位の「ユアキン株式会社」に所属することもできます。

組織図1

組織には「組織名」と別に「組織コード」を設定します。

組織名は重複しても良いですが、組織コードは重複できません。

しかし、同じ名前の組織はできるだけ避けると良いでしょう。

コメントの宛先指定などで、どちらの組織か分かりづらいためです。

上図のように東京本社と関西支社の両方に総務部がある場合、どちらに属するか判別できるように表記すると良いでしょう。

一方、グループ(ロール)は役職や役割などで分類して登録することが一般的です。

例えば、「採用管理」というグループを作り、山田さん・田中さん・中村さんなど、組織の枠を越えて所属できます。

しかし、私はできるだけグループは使用しません。

なぜなら、組織で事足りるためです。

先の採用管理グループであれば、組織に追加しても良いのです。

組織図2

先に述べた通り、ユーザーは複数の組織に所属することができるため、上図のように最上位の「ユアキン株式会社」と連結していなくても「採用管理」にも所属することができます。

グループ(ロール)を使わない理由

それでは、グループ(ロール)はどのような時に使うと良いでしょうか。

私がグループを作るときは、権限設定で使わざるを得ないときです。

例えば、「r e a d o n l y」や「レ コ ー ド 閲 覧 専 用」というグループを作り、レコードの閲覧権限のみ持たせたいユーザーを所属させます。

グループも「グループ名」と別に「グループコード」を設定します。

グループ名は重複しても良いですが、グループコードは重複できません。

グループ名を付けるポイントがあります。

  • 英語を使う
  • 単語間にスペースを入れる

なぜこのような付け方をするかというと、組織であれグループであれ、コメント欄などで宛先指定することができます。

宛先指定する際に候補が表示されますが、できればここに表示させたくないのです。

英語や単語間にスペースを入れることで(絶対ではありませんが)宛先候補に表示させる頻度を減らせます。

宛先に表示させないようにする設定ができると良いのですが、現在のkintoneの使用ではそれができません。

いや、でもこれってグループを使わずに組織で良いのでは?

そう思われるかもしれませんが、最大の理由があります。

グループを使わない理由、それは「組織間のアクセス権」が大きく関係します。

この記事のまとめ
  • kintoneの「組織」と「グループ(ロール)」の使い分けを解説します。
  • ユーザーは複数の「組織」「グループ(ロール)」に所属することができます。
  • できるだけ「グループ(ロール)」は使いません。
  • 「グループ(ロール)」は権限設定のために使います。

基本的には組織を使っておけば良いということですね。

もちろんグループ(ロール)を使うことが悪いという訳ではありませんが、組織で事足りるのであればグループ(ロール)を使う必要はないと思います。

もう一つの理由「組織間のアクセス権」についてはこちらから。

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