kintoneは標準機能でできないことはJavaScriptやCSSでカスタマイズできるので拡張性は無限大ですね。
koichiさんも日々カスタマイズに勤しんでますが、そのメリットは大きいですか?
私もJavaScriptでカスタマイズをしているので、その良さは重々承知です。
標準機能では痒い所に手が届かないこともJavaScriptで思いのままです。
しかし、安易にJavaScriptカスタマイズに手を出すのは駄目です。
安易に手を出しては駄目とは、何かまずいことがあるのでしょうか。
- kintoneはJavaScriptやCSSでカスタマイズできます。
- まずは標準機能とプラグインを試しましょう。
- JavaScriptカスタマイズは一度手を出すと後には引けません(まさに沼)。
kintoneのJavaScriptカスタマイズとは
kintoneは標準機能で十分に活用できますが、より高度な機能を持たせたいときは、JavaScriptやCSSでカスタマイズできます。
cybozu developer networkではJavaScriptの書き方が沢山紹介されています。
しかし、安易にJavaScriptカスタマイズに手を出してはいけません。
kintoneはノーコードで作れるという点が一番のメリットです。
ゆえにプログラミングの知見が無い方、情報システム部門が無い会社にも導入しやすいのです。
ここにJavaScriptが入ってくると、もうノーコードではなくなります。
つまり、JavaScriptに手を出したときから、あなたはプログラマとしての茨の道を歩みだすことになります。
例えば、以下のようなことがプログラマに課される使命です。
自分の書いたプログラムに責任を持たなければなりません。
あなたがいなくなった後のことをより一層考えなければなりません。
山のように無茶振りが降って来るかもしれません。
自分の書いたプログラムに責任を持たなければなりません
プログラムは時にバグを生みます。
絶対にバグを生まないシステムは存在しません。
それでも極力バグを生まないプログラムを書かなければなりません。
そのバグ一つで大きな障害に繋がる可能性があります。
それは紛れもなくプログラムを書いたあなたの責任です。
cybozu developer networkにも沢山のサンプルコードがありますが、その意味も分からずコピペして使ってはいけません。
コードの全行を理解して、人に説明できるようになってから使うようにしましょう。
あなたがいなくなった後のことをより一層考えなければなりません
標準機能だけで運用している場合であっても、kintone管理者であるあなたがいなくなったら、後任者に引き継ぐ必要があります。
標準機能だけであれば、引き継ぎはそこまで大きな障害ではありません。
しかし、プログラムとなると、当然ながらそれを読めて書ける人でなければ引き継げません。
ただでさえエンジニア不足の時代です。
あなたの周りにプログラムを読めて書ける人はいますか?
あなたの会社には誰が作ったか分からない関数だらけの表計算やマクロだらけの表計算は無いですか?
まさにそれと同じか、kintoneの場合はそれ以上の影響が出ます。
山のように無茶振りが降ってくるかもしれません
JavaScriptを使うと飛躍的にできることが増えます。
それは勿論良いことなのですが、一度周りの要望に応えると、次から次に要望が出てきます。
そして、それらは時に無茶振りのように降ってきます。
あなたは便利屋さんになります。
「これができるなら、あれもできるよね」
「明日までにこうしてよ」
プログラマでない人からすると、あなたが一週間かけて生み出すような機能を今日の朝言えば夕方にはできてるくらいに考えています。
そのくらいのギャップがあるのです。
そうして降ってくる要望を上手にふるいにかけて、優先度を付けて対応しなければなりません。
JavaScriptに手を出す前に覚えておくこと
ここまで厳しいことを述べてきましたが、それでもJavaScriptに手を出すんだ!というあなたを応援します。
但し、JavaScriptに一度手を出してしまうと後には引けなくなり、どんどん沼にはまることを覚悟しましょう。
それでも、まずは標準機能でできないか?
費用をかけて良ければ、プラグインや連携サービスでできないか?
と自問自答しましょう。
パートナー企業さんにお願いするという選択肢もあります。
ご自身でJavaScriptカスタマイズを行って分からないことがあれば、cybozu developer networkに書き込みましょう。
多くの有志の方からアドバイスを頂けます。
時間はかかっても、全くの初心者の方でも勉強次第でプログラムはかけます。
エンジニア人口が不足する中で、あなたのような人材は非常に重宝されることは間違いありません。
ぜひ一緒にkintoneをhackしてやりましょう。
- kintoneはJavaScriptやCSSでカスタマイズできます。
- まずは標準機能とプラグインを試しましょう。
- JavaScriptカスタマイズは一度手を出すと後には引けません(まさに沼)。
「標準機能でできることは標準機能で」
これが一番に考えることですね。
自分でJavaScriptカスタマイズすると、時間的コストも障害リスクも負うことになります。
プラグインや外部委託も踏まえて、様々な視点から最適な方法を選択しましょう。
自力でやってみて分からないことがあれば、コミュニティで相談しましょう。