前回の記事ではkintoneのプロセス管理アクション実行時の処理について解説しました。
続いて、kintoneにおけるJavaScriptカスタマイズでは「ログインユーザー情報」を取得できます。
この記事ではログインユーザー情報の取得処理について解説します。
- kintoneのJavaScriptカスタマイズでは、ログインユーザー情報を取得できます。
- 「kintone.getLoginUser()」でログインユーザーのプロフィール情報(ログイン名、表示名、メールアドレスなど)を取得できます。
kintoneのログインユーザー情報とは
kintoneのユーザーはそれぞれがプロフィール情報を持っています。
ログイン名、表示名、メールアドレス、従業員番号、電話番号などです。
これらの情報はJavaScriptを使うことでkintoneの各画面で取得できます。
ログインユーザー情報を取得する
ログインユーザーのプロフィール情報を取得する場合は以下を記述します。
kintone.getLoginUser()
この中に「code(ログイン名)」「name(表示名)」「email(メールアドレス)」などのパラメータが含まれます。
code(ログイン名)を取得する場合はkintone.getLoginUser().code
name(表示名)を取得する場合はkintone.getLoginUser().name
いずれも()を忘れないように注意しましょう。
取得できるパラメータはこちらに記載の通りです。
(() => {
'use strict';
kintone.events.on('app.record.detail.show', event => {
const record = event.record;
// 対応者のログイン名を配列化
const userCodeArray = [];
record.対応者.value.reduce((prev, current) => {
userCodeArray.push(current.code);
}, 0);
if (userCodeArray.indexOf(kintone.getLoginUser().code) == -1) {
// 対応者にログインユーザーを含まない場合は非表示
kintone.app.record.setFieldShown('対応内容', false);
} else {
// 対応者にログインユーザーを含む場合は表示
kintone.app.record.setFieldShown('対応内容', true);
}
return event;
});
})()
上記コードでは、対応者にログインユーザーが含まれる場合にフィールドを表示します。
ログイン名で比較するため、先に対応者(ユーザー選択)に指定されたユーザーのログイン名を配列化します。
(対応者は複数人を指定する可能性があります)
その後、対応者のログイン名配列の中にログインユーザーのログイン名が含まれるか判定します。
これ以外にも所属する組織やグループ(ロール)の情報をAPI取得するためにログイン名を使います。
組織やグループ(ロール)のAPI取得については別の記事で解説します。
- kintoneのJavaScriptカスタマイズでは、ログインユーザー情報を取得できます。
- 「kintone.getLoginUser()」でログインユーザーのプロフィール情報(ログイン名、表示名、メールアドレスなど)を取得できます。
ログインユーザーが所属する組織やグループ(ロール)も取得できるのでしょうか?
ログイン名を使ってAPI処理により取得できます。これについては別の記事で解説します。
次回の記事ではドメイン名の取得について解説します。